2024年の再生可能エネルギー発電コスト - エグゼクティブサマリー

国際再生可能エネルギー機関(IRENA)の最新のコスト分析によれば、再生可能エネルギーは、2024年においても変わらず新規発電源の中で最も高いコスト競争力を有していることが明らかとなった。

Newsletter

2023年から2024年にかけて、比較的変化が少ない洋上風力発電と16%増加したバイオエネルギーを除き、再生可能エネルギーの総設置コストは全技術で10%以上低下した。しかしながら、稼働率、市場シェア、資金調達コストの影響により、一部の技術では均等化発電原価(LCOE)がわずかに上昇した。太陽光発電(PV)は0.6%、陸上風力は3%、洋上風力は4%、バイオエネルギーは13%の上昇となった。一方、集光型太陽光発電(CSP)(-46%)、地熱(-16%)、水力(-2%)ではコストが低下した。

再生可能エネルギーは、新規発電源として最もコスト競争力の高い供給源であることが改めて明らかとなった。LCOEベースでは、新規に稼働したユーティリティ規模の再生可能エネルギー設備の91%が、最も安価な新設化石燃料発電よりも低コストで電力を供給している。2024年、再生可能エネルギーは4,670億米ドルの化石燃料コストを回避することに貢献し、エネルギー安全保障、経済回復力、長期的に入手可能な価格を実現するうえでも大きな役割を果たしている。

気候目標達成に向け、今後数年間で再生可能エネルギー容量の増加が見込まれる中、蓄電池、デジタル化、ハイブリッドシステムなどの基盤技術が、変動性再生可能エネルギーの統合、資産パフォーマンスの向上、系統応答性の改善に不可欠な要素となってきている。資金調達へのアクセス、許認可手続きの遅れ、サプライチェーンのボトルネック、地政学的リスクといった課題は残っているが、エネルギー転換を加速するには政策・規制・投資の整合性の一層の強化が求められる。

2025年7月22日の特別演説で、アントニオ・グテーレス国連事務総長は、化石燃料から再生可能エネルギーへの公正な移行が不可避である理由、そしてそれが人々と経済にもたらす莫大な利益について、根拠に基づいて説得力のある主張を提示しました。演説の動画と報告書は以下でご覧ください:A Moment of Opportunity | United Nations.